1月9日、第1 回、Xデー | ゆぅのゆぅはYOU。あなたのこと。    ~出来れば一番最初からお読み下さい

1月9日、第1 回、Xデー

嫌われたくはない。
相手が嫌に思わなければ何をしてもいいと。


電気を付けて出た行った部屋の電気が消えているのは想像できた。


現実なんか見なくていいじゃん。
逃げればいいじゃん。


でも、これが私。自分の目で1番に確かめたかった。

変なところで強がり。
怖くて誰かがいないとダメなのにこんな時に頼ったりできない。
まだまだ私には仲間というものに確信ができていないのかそれとも自分の尻は自分で拭けとの意識だったのだろうか。

明かりの消えた部屋に入るのにどのくらいの時間がかかっただろうか。
長く感じただけで実は短かっただけなのかもしれない。

覚えていない。思い出したくない。
ただ、この日にあったことは記しておきたかった。
ただそれだけ。

予想通り、明かりの消えていた部屋は何とも言えなかった。
1度、消えた明かりを点けるのを躊躇った。

躊躇うと同時に現実を見ないといけないとすぐに思った。

明かりを点けたと同時に涙が溢れた。

今日はXデー

ただ、それだけ。


今、何を感じ何を思い何をすればいいのだろうかと必死で考え、頭の中をループさせたが何も答えなんか出なかった。
最初からわかってた。
出ないのがわかってたからすぐに止めた。


電話の相手は私に強くなったねっと言った。


何度でも言うよ
私は強くなんかなりたくない
強くなったなんて言わないで
泣きじゃくりながら私は電話の相手に言った


わたしは強くなんかなりたくないんだ。
弱くていい。
弱くて弱くて誰かに支えてほしくて甘えさせてほしくて、頼りたくて、いつも頭を撫でて抱き締めてほしいだけ。

それだけ。


大切な部分を見失いたくなかった。
大切な部分を感じたかった。


だから大泣きをしたぐちゃぐちゃになった顔を洗ってメイクをして足早に家を出た。

最近、片付けたばかりの綺麗だったはずの部屋が形を変えてぐちゃぐちゃになってしまった部屋をそのままにして。


何事もなかったかのように過ごす私は素直じゃないなって思ってしまう。
本当は笑ってなんかみんなに会いたくなかった。
やっぱり強いのかな。
変なところだけが。


帰り道、本当は1人になりたくなんかなかったのにこんな時、誰にも頼れない。

本日2度目の帰宅。
烏龍茶2杯でもこんなにも酔えるんだってそんな自分を感心してしまったり。


まるで泥酔いした女のようにフラフラと帰路につく。
電気が点いている。

そっか

私、電気を点けて家を出たんだ。

散乱した部屋をみても、酔った私は無心になっていた。

ミュールを脱ぎ、部屋に入るとぼぅがよろけながパソコンの下から出てきた。

そして50cm程進んでまた、寝た。

わざわざ起きてきたんだ。
ありがと。


ん?

なんでぼぅが?


あー、自分でゲージを開け、また、脱走したんだね。

あれ?るぅ?
るぅはどこ?

どこかで寝ちゃって出てこないゃ。
これもいつものこと。

とりあえずぼぅをゲージに入れる。

散乱した部屋を見渡す。

あっ。

私の洗濯物の中で顔だけを出してぐっすり寝ちゃってるじゃん。

今日は脱走しても怒らないよ。


だって1度目の帰宅より部屋をぐちゃぐちゃにしてくれたんだもん。


あー、片付けが大変だ。
でも、ありがと。


また、トイレの排水溝の蓋が開いているよ。
こんなことをするのはぼぅとるぅだけ。

笑っちゃったよ。
まったく。


メイクを落とし家の中を駆け回って疲れ果てたぼぅやるぅみたいに今夜はぐっすりと寝れそうだ。

君たちに感謝。


こんな私でもあなた達の仲間にいれてくれるのかい?
そこに私の居場所はあるのかい?

私は自分の居場所を今でも探している。